映画「あゝ野麦峠」の舞台!野麦峠とお助け小屋ツーリング

映画「あゝ野麦峠」の舞台!野麦峠とお助け小屋に行ってみた!

野麦峠・お助け小屋へツーリング

野麦峠

 

岐阜県と長野県の県境にある標高1672mの野麦峠は、現在でいう中学生前後の女の子達が列をなして飛騨地方から信州の製糸工場へ糸ひき稼ぎのために命がけで通った難所の峠でした。

 

この峠越えを行っていた明治・大正・昭和初期時代というのは、日本の主な貿易輸出品は繊維が占めており、特に生糸の生産は大きな割合を占めていました。

 

そのため多くの女の子が教育もそこそこに家族のため峠越えをしてまで働きに出向き、そうした苦難の話は後に小説や映画、「あゝ野麦峠」が制作されたことにより、女工哀史として全国に知られるようになりました。

 

現在はこの野麦峠で病により亡くなったとされる「政井みねの像」を中心に、自然公園や資料館として開放されています。

野麦峠 乗鞍岳

 

現在の野麦峠は自然公園として整備され、ゆっくり散策できる遊歩道や乗鞍岳が一望できる展望台などが設置されています。

 

かつては自然との過酷な戦いをしていた峠越えの場所が今では自然公園となっているのが何とも不思議な気分にさせられます。

 

野麦峠を知り尽くす

野麦峠 自然公園

野麦峠の館

 

敷地内にある「野麦峠の館」では、当時の女工の体験談などを中心に、製糸を作りだしていた蚕飼いからの工程と機織り機の展示、飛騨地方の生活道具や食文化などが展示してあります。

 

野麦峠の館

 

館内はいくつかのテーマに分かれており、主に1階ではイベントホールと全国の峠に関する資料、2階は明治から昭和初期頃に使われていた生活用品などの展示、3階は映画「あゝ野麦峠」に関する資料や、女工をモチーフとした絵画などが展示されています。

 

野麦峠 資料館

野麦峠 女工

 

こちらは2階の展示場の一部。

 

当時の女工をモデルにした人形が至る所に設置してあるんですが、その作りがあまりにもリアルで少々怖い所であった。

 

峠の資料館

 

3階には山本茂実原作、山本隆夫監督の映画、「あゝ野麦峠」とその続編にあたる、「あゝ野麦峠 新緑篇」の資料が当時のポスターと共に展示。

 

主演を演じた大竹しのぶさんや三原じゅん子さんのポスターを見ても時代を感じるものばかりです。

 

峠の資料館

あゝ野麦峠

 

野麦峠の館には全国でも珍しい(おそらくココだけ)峠に関する資料がズラリと並んでします。

 

日本全国47都道府県の主要な峠の写真と解説がされており、バイクで通ったことのある峠を確認するのも面白いですね。

 

野麦峠・お助け小屋の食事処

野麦峠 お助け小屋

 

現在の野麦峠にも当時のものを復元した「お助け小屋」が存在します。

 

こちらでは休憩や食事、お土産の販売なども行っています。

 

野麦峠 そば屋

お助け小屋 食事処

 

造りは昔の日本母屋をイメージして造られており、囲炉裏もあります。

 

食事は奥の部屋と手前の座敷でとることができます。

 

野麦峠 お助け小屋の食事

野麦峠・お助け小屋のお土産

 

食事は蕎麦や山菜が主なメニューとなっており、新鮮な山菜や野菜など美味しい山の幸はここでしか食べられないものとなっています。

 

また、スペースは小さいながらも野麦峠のお土産なども取り扱っていました。

 

野麦峠・お助け小屋の駐車場

野麦峠

 

駐車場は広いスペースが用意され舗装もしっかりされているので、駐車に困ることはありません。

 

大きなマスツーリングで訪れても十分停めることは可能です。

 

まとめ

野麦峠

 

過酷な峠越えで時には命も落としたとされる野麦峠は、間違いなく強く時代を生き抜いた女性たちの歴史の舞台といえます。

 

現在の野麦峠は、心が満たされるほど美しい自然の風景が広がり当時のような過酷さが信じられないほどですが、その歴史を知れば思うものがあるはずです。

 

今ではバイクで簡単に通れるほど整備されている野麦峠ですので、是非ツーリングで訪れてみてください。

野麦峠の館
  • 住所:岐阜県高山市高根町野麦
  • 電話:0577-59-2820
  • 開館期間:5月1日〜11月上旬
  • 開館時間:9時〜16時
  • 入館料:大人500円、中学生300円、小学生200円

    *団体割引あり(15名〜)

野麦峠へのアクセス

野麦峠 アクセス

野麦峠・お助け小屋 アクセス

 

野麦峠へは国道361号線、高根大橋から県道39号線(野麦カエデ街道)へと進み、道なりに直進(案内看板があります)。

 

道中は車一台分の道路幅が続き、路面も荒く崩れている個所も目立ちますので、バイクで走行時は注意が必要です。

野麦峠は冬期閉鎖の為、11月中旬から4月下旬からまで通行止めとなります。

 


 


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