根尾谷地震断層観察館・体験館へツーリング
淡墨桜で有名な岐阜県本巣市根尾地域には根尾谷断層と呼ばれる活断層があり、1891年（明治24年）10月28日午前6時38分50秒、この根尾地区を中心にマグニチュード8.0の地震が発生しました。
この地震は「濃尾地震」と呼ばれ、地震によりできた根尾谷断層をそのまま保存し、当時の地震の様子などを展示することを目的に1992年（平成4年）3月に地震断層観察館・体験館が建てられました。
この建物内では濃尾地震でできた1891年の断層のズレを直接観察できるということで世界で初めての施設となっています。
目の前で見られる地表地震断層
地震断層観察館・体験館のすぐ近くでは最大左横ずれ変位量8m、最大上下変位量6mに及ぶ大規模な地表地震断層を見ることができます。
畑の向こうに見える土手は人の手で造ったものではなく、この濃尾地震によって隆起したもの。周辺の畑も所々で横ずれの跡が見られます。
同市内の水鳥（みどり）地区のこの断層崖は国指定の特別天然記念物に指定されています。
地震断層観察館・体験館では、直接断層を保存している施設と、地震に関する資料や映像、メカニズムなどを解説した施設、地震体験館の3つに分かれています。
大きな地球儀にはモニターが設置されており、地震の仕組みやメカニズムなどを見ることが出来ます。
また、地震観測に関する機械設備や、50人ほど入れるホールでは大型画面でのビデオによる「根尾谷の自然」と題した村民の暮らしの紹介なども行われていました。
断層を保存している施設入り口では、震災直後の写真や文献なども展示されており、当時の貴重な震災直後の様子などを知ることが出来ます。
断層をそのまま建物で囲み保存
根尾谷断層を輪切りにした状態で断層を鮮明に観察する事ができます。
いろいろな角度から観察してみると地震という大変動を起こした自然の威力に圧倒されます。
まとめ
日本中どこでも起こると言える地震。ひとたび大きな地震が発生すれば多くの犠牲がでてしまいます。
身近で起きる地震の怖さをもう一度考え、対策などを見直すためにも地震断層観察館・体験館に一度訪れてみてはいかがでしょうか。
- 住所：岐阜県本巣市根尾水鳥512
- 電話：0581-38-3560
- 開館時間：4月9時～17時、5月から10月迄10時～17時、11月から3月迄10時～16時
- 休館日：月曜日（祝日の場合はその翌日）、12月29日～翌年1月3日
- 入館料：大人500円（350円）、小人250円（180円）※括弧内は20名以上の団体料金。
地震体験館は別料金で、大人小人共に200円が必要です。
根尾谷地震断層観察館・体験館へのアクセス
国道157号線から県道255号線へ。
樽見鉄道・水鳥駅のすぐ近くに地震断層観察館・体験館はあるので、水鳥駅を目指していくと分かりやすいです。
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